Scopes – ScopeBox 4

ScopeBoxは、主要なビデオ品質保証機器のほとんどをソフトウェアで再現しています。それぞれのツールは、お客様のニーズに合わせて、配置、サイズ変更、カスタマイズが可能です。これらのレイアウトは保存でき、後で呼び出すことができます

波形スコープ

映像調整は、良いショットを創り上げるための重要な要素です。波形スコープを使用することで、ショットから最大限のコントラストと精細さを引き出すことができます。また、グリーンバックのショットの設定も簡単に行えます。ScopeBoxは、実際の波形を忠実に再現していて、映像内のすべてのピクセルの輝度を正確に表現します。

ベクトルスコープ

誰もが鮮やかな色彩を求めますが、度が過ぎてしまうと元の子もありません。ベクトルスコープは、色の飽和度を正確に示してくれるので、放送の制限を超えずに、可能な限り明るい色を出すことができます。さらに、ベクトルスコープを使えば、ホワイトバランスとブラックバランスの調整、映像機器のキャリブレーションを確認することもできます。

HMLバランス

この革新的なHML バランスパレットは、信号を「高」「中」「低」の3つのベクトルスコープという区別することができます。HML バランスパレットを使えば、ハイライトやシャドウなどの色被りを簡単に識別することが可能です。

RGBパレード

RGBパレードでは、「赤」、「緑」、「青」の3色を使用した各チャンネルのビデオがどのように映っているのかを確認できます。RGB パレードと波形を併用することで、露出オーバーの部分を見つけ出し、適切な調整を行うことができます。

RGBヒストグラム

シーン内のコントラストについて説明を受けても、具体的に何のことを指しているのか理解できなかったことはありませんか。このヒストグラムを使えば、簡単に解決することができます。例えば、赤はとても暗く、緑はとても明るいというように、シーン内のどこに色が集中しているかがわかります。また、彩度の範囲が均等なのか、それともどこかに偏ってしまっているのか。このヒストグラムがすべてを明らかにしてくれます。

Lumaヒストグラム

Lumaヒストグラムでは、信号内のLumaレベルの分布が一目で確認することができるので、露出オーバーの信号をすぐに見つけることができます。

CIEプロット

昨今の作業過程では、1つのファイルの中に複数の色域やより小さな色域が含まれていることがあります。例えば、rec2020の色域でP3レンジを提供するケースもあります。CIEプロットは、色域と複数の色空間の主な境界を表示します。また、カスタムプライマリーやホワイトポイントを設定することもできます。

Lumaタイムトレース

カラリストの誰もが経験する問題のひとつに、色のコスタンシー(色順応)があります。シーンを見ているとき、視覚システムは知覚されるホワイトポイントと輝度レベルの変化を補うために適応しています。つまり、時間の経過に伴う画像の小さな変化を正確に判断できないということになります。Lumaタイムトレースは、輝度の時間的変化を客観的に示し、よくある映像の問題点を素早く発見することができます。

RGBタイムトレース

Lumaタイムトレースと類似した機能ですが、RGBタイムトレースはRGBバランスとコントラストの時間的変化を表示します。

チャンネルプロット

チャンネルプロットでは、信号内の2つの成分を互いにプロットすることができます。これにより、ガモット・エクスカーションやその他の色変換の問題を迅速に特定することができます。

YCbCrパレード

YCbCrパレードは、YCbCrビデオ内の各成分がどのように表示されているかを確認することができます。

プレビューパレット

プレビューパレットは、単なるモニターではありません。他の画像を重ね合わせたり、マスキングを施したり、コントラストや彩度を調整したりすることができます。また、複数のプレビューパレットを同時に開くことも可能で、1つのパレットで重要箇所を確認しながら、もう1つのパレットで画像の全体像を確認することができます。

オーディオメーター

耳障りな音は誰もが嫌いますが、残念ながら、最近のカメラではオーディオのレベルに関する情報がほとんど得られず、中には情報がまったく表示されないものもあります。オーディオメーターがあれば、音声が大きすぎたり小さすぎたりしていないかどうか、録音されている音声レベルをリアルタイムに表示することができます。さらに、オーディオオペレーターは、カメラオペレーターと顔を突き合わせることなく、カメラが受信しているレベルを確認することができます。

サラウンドメーター

多くのワークフローでは、5.1または7.1オーディオのミキシングに依存しており、様々なチャンネルレイアウトが存在します。フレキシブルなサラウンドメーターパレットでは、サラウンドオーディオ信号のレイアウトを簡単に確認できます。

タイムコード

タイムコード信号をScopeBoxに入力するには、シリアルケーブル、FireWireインターフェース、サポートされているデバイス内蔵のHD-SDIタイムコードなど、さまざまな方法があります。タイムコードパレットには大きなタイムコードクロックが用意されているので、ロギングのために時間を簡単に記録することができます。